1973年に設立されたTG Baker（Sound）社は、Green guide PAVA規格に完全に準拠するスタジアムサウンドシステムの設計と設置において確かな実績があり、試合の一部として観客に音を通じて熱狂させるスリリングな音響体験を提供します。
そのため、プレミアシップラグビークラブのハーレクインズがロンドン南西部を象徴するグラウンドともいえる象徴的なトゥイッケナムストゥープのサウンドシステムを更新する必要が生じたときに、この信頼できる業界のリーダーにアプローチがありました。
「最近、ウォルバーハンプトンワンダラーズのモリノーグラウンドにPS15-R2ポイントソーススピーカーを使用したNEXOシステムを納入しましたが、このプロジェクトにハーレクインズのCEO Laurie Dalrymple氏も関わっていました。」とTG Baker社のリージョナルディレクターであるJason Longworth氏が説明します。「ハーレクインズは、システムを最新のGreen guide規格に準拠させるという要件を満たした上で、トゥッケナムストゥープでも同じようにファン体験を強化することを熱心に追及していました。」
検討している期間にNEXOはPS-R2に置き換わる新しいPlus Seriesを発売しました。TG baker社は、NEXOのエンジニアリングサポートチームのCarole Marsaudと協力して、システム構成及びパフォーマンスを予測可能なソフトウェア、NEXOのNS-1を用いてP12キャビネットとネットワークパワードプロセッサー、NXAMPMK2を使用したシステムを提案し、トゥッケナムストゥープからの予算内で求められる要件を完全に満たしました。
TG Baker社が他のスタジアムでの成功事例を元に構成されたシステムは、NXAMPMK2をBaldwin Boxall社の緊急非常放送システムのGPIO出力を介して接続されています。これによりシステムパフォーマンスがBS7827で厳格に定義されている「スポーツ会場での緊急音響システムの実施基準」を満たしていることを確認するために必要な監視やデータのレポートが可能です。「これは、NEXOチームと共同で開発したシンプルなインターフェイスであり、非常に上手く機能しています。」とJason氏が説明します。
スタジアムに設置されたシステムは、32台のP12キャビネットがスタンドに吊り下げられ、Danteネットワークカードを装着した4台のNXAMP4x2MK2と1台のNXAMP4x1MK2パワードコントローラーで駆動されています。操作と制御は異なるユーザーの使用を想定し、それぞれにアクセスレベルを設定したQ-sysシステムが使用されています。また予算を効率的に使用するため、既存のスピーカーはチケットゲートやファンゾーンに移設され更なるタスクをこなしています。
「ここは、NEXOスピーカーを導入したスポーツ会場の中でも最新の場所です。」とJason氏。「ほぼ全ての使用に対応するスピーカーとして、性能とコストのバランスから考えると最適だと思います。またNEXOチームからのサポートは設置の前から設置後まで全面的に役立ちました。」
トゥッケナムストゥープのオペレーション責任者のPeter Cooper氏は次のように語ります。「一番優先すべきは集まる観客の安全性です。しかし私たちは同時に集まるファンにとって最高の試合観戦となり、彼らの熱狂がチームを後押しするような環境を作りたいのです。新しいサウンドシステムは両方を提供でき、非常に良い音をだしてくれます。」
【TG Baker（Sound）社について】
TG Baker（Sound）社は1973年にTom Baker氏によって設立されました。当初は1人でスタートしましたが、40年を経過し、現在では総勢65名のスタッフを抱え、拠点をグラスゴーとブラックバーンに構えるメジャーな音響・通信会社となりました。同社は業界内で高い知名度を維持しており、スポーツスタジアム、交通機関のハブ施設、公共スペース、礼拝所、教育施設や医療、産業施設の多岐の会場にそれぞれ合ったオーダーメイドのシステムを提供しています。
【NEXO Plus Series について】
Plus Seriesは、様々なHFカバレージパターンに対応する独創的なシステムによりコンパクトなポイントソーススピーカーの新しいパフォーマンス基準と、新次元の汎用性を設定します。洗練された見た目と驚異的なパフォーマンスの相乗効果、P8, P10, P12およびP15キャビネットは、同軸のカスタムHF/LFドライバーを採用して、高いSPL、完璧な位相整合、優れた明瞭性と全再生周波数帯域に渡ってスムースな特性を実現しています。
