ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで毎年開催される夏の展覧会は、ロンドンのカルチャーシーズンのハイライトのひとつで、そのVIPプレビューパーティーには、アートやファッション界のエリートや富裕層のバイヤーが出席します。
有名なバーリントンハウスの中庭は、このイベントのためにコンサート会場となり、今年は夏の展覧会の250周年を記念して、チャートトップのシンガーソングライター、アン・マリーがシャンパンセットを楽しませてくれました。
ロンドンを拠点とするレンタル会社Fisher Productions社がこのショーの制作を担当しており、音響的に実用的な興味深い挑戦をしています。 Fisher AVのBen Webb氏は、昨年の夏に同イベントでLaura MvulaとNEXO STM Seriesのモジュラーラインアレイで成功した後、今回も再びSTMのグラウンドスタックで使用することにしました。「ロイヤルアカデミーでの仕込みの時間は非常にタイトですが、このプラグ&プレイのSTMシステムはあっという間に設置が完了するということがSTMを選定した最もシンプルな理由です。」
石畳の中庭は、四方をロイヤルアカデミーと王立地理学会のオフィスに囲まれているため、サウンドチェックの時間は最小限です。 今年は、中庭の中央、PAの真正面にアニッシュ・カプーアの巨大な彫刻が設置されたため、この狭い空間での音の跳ね返りはさらに悪化しました。
Fisher Productions社のためにBen Webb氏は、3台のSTM M28メインモジュールとB112ベースモジュール、S118サブベースモジュールからなるコンパクトなグラウンドスタックを指定しました。
メインのSTMスタックの両側には3台のLS18 サブウーファーがあり、その3台目は主に3台のGEO M6コンパクトラインアレイモジュールのポールマウントアレイを支えるために使われ、アウトフィルとして使用されています。 これらは全てNEXO NUARラックに搭載されている3台のNXAMP4x1と1台のNXAMP4x4で制御・処理され、Danteを経由してNeMoで制御しています。
「STMは、ロイヤル・アカデミーに必要なパーティーサウンドの要求を満たすことが出来るだけでなく、アン・マリーのエンジニアのライダーも満たしました。」とBen Webb氏は言います。 「システムの音響性能は、このアーティストのダンス音楽の雰囲気に非常に合っていました。」