2020年に16年目を迎えたジャカルタインターナショナルジャズフェスティバル(以下JJF)には世界的に著名なアーティストと地元のアーティストが登場します。
今日では世界的に見ても最も大きなジャズフェスティバルの1つに数えられるこのイベント、今年のテーマは“音楽で自分を取り戻そう”として行われました。インドネシアでも最も大きな展示会場の1つ、ジャカルタにあるInternational Expo(以下JIExpo)を会場として2月28日から3月1日までの3日間に渡って開催され、自国インドネシアや周辺各国から延べ11万人が参加しました。ヘッドライナーはThe Jacksons, Omar Apolloで、他に34組の著名なアーティスト、80組を超える地元のアーティストが屋内8ステージ、屋外2ステージを舞台に演奏しました。
今年の会場では、ヤマハコマーシャルオーディオインドネシアの熱心な活動によりNEXOスピーカーが非常に目立つ存在でした。同社は昨年NEXO製品のインドネシアのディストリビューターになり、既に高品質なレンタルユーザーのネットワークの構築に成功していました。同社のChick Harai氏は“今年のJJFは最新のNEXO製品と多くのヤマハのデジタルミキシングコンソールのショーケースとする素晴らしい機会となりました。”と語ります。
Be OneホールとBrava Radioホールの屋内2ステージは、NEXOの新しい中型ラインアレイGEO M12システムが使用され、同国での初披露となりました。
Be OneホールのステージにはメインPAシステムとしてNEXO GEO M12が12台、カーディオイド構成のRS18が6台、ホーンを回転した水平設置のPS15-R2が3台フロントフィルとして使用されました。全てがNXAMP4x4 3台で駆動され、38m x 35mのホールに十分なSPLを供給しました。初期のシステムデザインはNEXOのNS-1シミュレーションソフトウェアを使用してヤマハのテクニカルチームが行いました。それを元にホールの実際の現場に合わせて微調整されました。システム全体を管理したNorman Hajadi氏がこの経過を“同じような大きさの他のホールと比較するとNEXO GEO M12は数台少ないキャビネットで構成しましたが非常に満足の行く結果でした。NS-1ソフトウェアは非常に正確なのでシステムエンジニアを後押しし、セットアップとチューニングに掛かる時間を最少にしてくれます。”
DSS Sound System社のAgi Hardono氏は“Be Oneホールで常に困難だったのは部屋の形状が巨大な格納庫のような形状で屋根がドーム状になっている空間の反響でした。そのため使用するスピーカーは正確に制御された指向性が必要でした。NEXO GEO M12はこのような状況での使用に最適だと言うことが分かっただけでは無く、音質も自然で非常に良い音でした。”と説明します。
Brava Radioホールのサウンドシステムは、このイベントでヤマハのコンソールに満足されたユーザーの1社でもあるPeplus Audio社より供給されました。メインPAはNEXO GEO M12が12台とこれに合わせたカーディオイドサブウーファーアレイ構成のNEXO MSUB18サブウーファーを12台、NEXO GEO M10 2台をフロントフィルとして使用しました。これらはNEXO最新世代のアンプNXAMP4x4MK2 3台で駆動しました。Dante接続を使用しアナログ-フォールバック機能を有効にして、パフォーマンスが中断しないよう安全なシステム運用としました。
Peplus Audio社のRizky Pohan氏は”シミュレーションソフトウェア、設置用の各種アクセサリー、アンプの構成設定とモニタリング可能なソリューションからなる統合されたシステムであるNEXOは速いだけではなく正確なワークフローとして我々を助けてくれます。正確な予測ソフトウェアとNXAMPに組み込まれたDSPにより、多くの手間を省けます。我々がすることは、現場の残響に合わせて若干の調整をするだけです。この能率によるコスト効果はレンタルカンパニーにとっては、非常に重要です。“と語ります。
同氏はこう続けます。“個人的に、18インチドライバーが1台しか搭載されていないとは思えないNEXO MSUB18サブウーファーから出てくる周波数特性が非常に気に入っています。GEO M12と組み合わせる際のクロスオーバー周波数設定も内蔵のプリセットで簡単に設定できます。会場とアプリケーションに適応するカットオフポイントの正確な選択も簡単に設定できます。”
Peplus Audio社、Don Sistem Suara Indonesia(DSS Sound System Indonesia)の両社はレンタル機材にヤマハのミキサーCL,QLシリーズを所有しているためヤマハレンタルパートナーとなっています。実際にDSS社はインドネシアで最初のRIVAGE PM7システムユーザーでもあります。NEXOのスピーカーとアンプはYamaha Musik Indonesia Distributor(YMID)と不足するアイテムはインドネシアのNEXOディーラーの1つ、IM Solution社から供給されました。
80%以上のステージでヤマハのデジタルミキシングコンソールがFOHとモニターで使用されました。このことからヤマハのシステムがインドネシア市場において非常に高い受容度を持っていることが分かります。Java Jazzに関係した他の機材供給もヤマハ繋がりからSoundworks社とTotal Audio社が選ばれました。RIVAGE PM10とPM7デジタルミキシングシステムはそれぞれ屋内のホール(PM10はTop Coffeeステージ、PM7はBe Oneステージ)で使用され、屋外ステージではPM7、8台のCL5とTF5が1台、FOHとモニターで各所のステージで使用されました。中でもCL5はショーの目玉の一つでもある全員が出演するYamaha Music Projectのパフォーマンス専用に使用されました。
ヤマハは自社でブースを持ち、楽器のショーケース紹介や、ライブパフォーマンスを行いました。ここでもNEXOの新しいP12ポイントソーススピーカーがペアで使用され、NEXO L15サブウーファー4台と共にサウンドを奏でました。
ヤマハのChick Hirai氏は“今年のJava Jazzは私たちにとって特別なイベントとなりました。自然なジャズサウンドをお届けすることは、イベントに関わる皆様にとってWin-Winとなることだったかと思います。改めてJJFイベント期間中にヤマハのミキサーとNEXOのPAシステムを支えて下さったレンタルパートナーの皆様、ユーザーの皆様、ディーラーの皆様のサポートに感謝いたします。”と締めくくりました。
詳細な情報は下記を参照ください。(英語)
instagram: Yamahaproaudioindonesia
facebook: Yamahacommercialaudioindonesia