クラクフ映画音楽祭は、もともと映画上映に音楽の生演奏を添えることでその名を知られるようになり、今やこの種のイベントとしては世界的に最も高く評価されるもののひとつに成長しました。
第16回フェスティバルの会場となった南ポーランドのテアトル・ラズニアでは、作曲家、音楽家、講師であるGary Marlowe氏によるコンサート「Echoes of Space」が世界初演され、グラミー賞を受賞した映画作曲家Simon Franglen氏は、上海タワーの依頼で制作した実験的な作品「Sunrise|Sunset」を発表しました。
3Dオーディオのエキスパートとして広く知られるエンジニア兼プロデューサーのHans-Martin Buff氏は、Yamaha 音像制御システム「AFC Image」とYamaha RIVAGE PM5によるミックスの指導にあたりました。33チャンネルのオーディオは、NEXO GEO M10ラインアレイ4台による5つのフロントクラスターを中心に、14台のNEXO PS15ポイントソーススピーカーをサイドサラウンドに、5台のNEXO P12をリアに、8台のNEXO ID24をトップに配しました。
低域の拡張は6 台のNEXO STM S118サブウーファーで行われ、増幅と制御はNEXOのNXAMPMK2パワードTDコントローラーから行われました。
このシステムはヴロツワフを拠点とするプロダクション・サービス会社Pogo Art社が供給し、ヤマハとNEXOの技術スタッフが現場でサポートしました。
このイベントは、オーディオ制作の基礎知識を持つ人々に空間オーディオ・コンテンツ制作の分野への入口を提供する「Spatial Audio – Practical Masters Guide」の一部として取り上げられました。Hans-Martin Buff氏へのインタビューを含むケーススタディはこちらからご覧いただけます: