NEXOは6/12、アメリカ・フロリダ州のオーランドで開催中のInfocommにて新製品のP12を発表しました。非常に多才で多目的なラウドスピーカーのP12は、その曲線的でモダンかつ美しい外観とクラス最高のパフォーマンスを誇るスペックにより、幅広いSRアプリケーションに独創的な技術革新をもたらします。
NEXOのポイントソーススピーカーが得てきた長年に渡る世界的な評判からすれば驚くべきことに、同社が12インチの筐体を設計したのはこれが初めてのことです。待望のP12は、FOHやステージ上、あるいは分散システムの一部などあらゆるシーンで使用でき、多目的ポイントソースキャビネットにおける新しいベンチマークを確立することをお約束します。
カスタムバーチ材およびポプラ材プライウッドを用いた曲線状のエンクロージャの内部には、専用設計の12インチLFネオジムドライバーと3インチダイヤフラムHFドライバーが同軸構成で採用されています。キャビネットのサイズは531mm x432mm x317mmと非常にコンパクトで、周波数特性は60Hz~20kHz、最大出力SPLはパッシブモードで138dB(@1m,peak)アクティブモードで140dB(同)という優れた性能を持ち、今日の市場においてクラス最高設計のポイント・ソースとなっています。
ユーザー自身がP12キャビネットをカスタマイズできる革新的な設計の工夫により、標準で設定されている60°×60°から90°×40°または非対称の50°-100°×40°まで、ホーンフランジを追加して様々な指向性を提供できます(追加可能なフランジは別売アクセサリーです)。指向性の切り替えはわずか15秒で可能で、スチールグリルの取り外しやマグネット固定式フレアの交換も工具無しで簡単に行うことができます。
人間工学に基づいて設計されたP12は、質量20kg未満、両側面にキャリーハンドル、すっきりと配線できる様に巧みに配置されたSpeakonコネクタとポールマウントソケット、さらにリギングアクセサリを取り付けるためのネジ穴を備えています。L15サブベースキャビネットへのポールマウントの他、特殊設計のヨークブラケットを使用すれば、L15と組合せたランドスケープモードでのウォールマウントやフライングにも対応可能です。
NEXOは、新しいP12が特に市場における最も汎用性の高いウェッジモニタスピーカーとして活躍することを期待しています。実際にP12は、非常に堅牢なグリルと対傷性に優れた塗装仕上げを採用したツアー設計のキャビネット、そして可変指向性機能により、実に従来製品の3倍もの効率的な稼働が可能です。NEXOの営業部長であるDenis Baudierは、P12を以下の様に解説しています。「どの同クラスの競合製品よりもコンパクトで魅力的な製品です。ボーカリストへはその最適なキャビネットアングルが優れたカバレッジを提供できますし、複数のパターンを持つ指向性は、リードギタリストからホーンセクション、バックシンガーまで、各ボックスをそのユーザーに最適化することを可能にします。」
キャビネット背面のスイッチを使用すれば、P12をパッシブモードからアクティブモードに簡単に変更できます。アクディブモード時の最大SPLは140dB(@1m,peak)で、P12は新しいNXAMP4x2mk2アンプの能力を最大化するために最適に設計された最初のNEXOスピーカです。一方でNXAMP4x4とも完全な互換性を持っています。NXAMP4x2mk2のプロセッシングは非常に精密で、各指向性パターンに対して別々のプリセットを用意し完全なカバレッジを実現します。
NEXOはP12のパートナーとして、L15サブベース・キャビネットも同時発売します。このキャビネットはP12にマッチするフットプリントを持ち、P12と共にフライングアプリケーションやドラムフィルとして使用するのに最適な設計となっています。L15は15インチのベースホーンを使用した新しいアコースティックロード技術によりキャビネットの前面のほぼすべてを放射面として使用することができ、最大級の効率で強力な出力を実現します。再生周波数特性は40Hz~120Hz(+6dB)、最大SPLは139dB(@1m,peak)と、このカテゴリーでは市場トップレベルのパワーを有しています。
P12とそのパートナーであるL15のツアリングならびに設備バージョンは、NEXO R&D部門のトップであるJoseph Carcopinoが「従来よりも更に100倍良くなった」と評する新しい塗装工程を採用した最初の製品で、黒と白の耐傷塗装仕上げで生産されます。特にP12は特殊なプロセスを用いた塗装仕上げを施すことで、あらゆる気候条件で使用できるように製造され、ステージモニターに求められる様々な条件にしっかりと対応できるようになっています。なお、P12の設備バージョンはTUVおよびIP54の認証を受けています。
※ 製品の詳細については英語ページをご覧ください。
日本語ページも7月以降に順次公開いたします。