NEXOのNS-1システムコンフィギュレーションソフトウェアがヤマハスピーカーシステムとAFC Design Assistantとの連携を強化

9月 2022 | NEWS | France

ヤマハ株式会社とNEXO SA(以下、NEXO)は、NEXOシステムコンフィギュレーションソフトウェア「NS-1」のバージョン4を公開し、ヤマハプロオーディオスピーカーを使ったシステム設計に対応しました。また、ヤマハのイマーシブオーディオソリューション「AFC(Active Field Control)」と連動する「AFC Design Assistant」も新たに搭載し、ハイエンドイマーシブオーディオ環境構築を提供します。

「NS-1」は、NEXOスピーカーシステムのパフォーマンスを最適化し、均一な音圧カバレージを確保するための強力で直感的な操作が可能なシステム設計用ソフトウェアです。既に世界中のオーディオシステムデザイナーに愛用されているNS-1は、定期的なアップデートを行い機能強化しています。

最新のバージョン4では、大きな機能強化としてヤマハPAスピーカーをサポートしました。会議室など設備音響向けの「VXLシリーズ」や商業空間向けの「VXSシリーズ」「VXCシリーズ」を始め、ライブなどで使用される「CZR,CHR,CBRシリーズ」「CXS XLFシリーズ」などのラウドスピーカー、サブウーファーまで、多くの製品に対応します。「NS-1」に組み込まれたヤマハスピーカーのデータには、最大音圧など必要な情報がすべて含まれており、システムエンジニアはより多くのNEXOおよびヤマハスピーカーの中から用途に合ったモデルを選択することができます。

今回のアップデートでは他にもNEXOユーザーがヤマハのAFC Imageを使ったイマーシブオーディオシステムの構築をする際に使用可能な「AFC Design Assistant」に対応します。

ヤマハ音場支援システム「AFC」は、響きの少ないデッドな空間を用途に応じて洞窟や聖堂のような響きの長い音響環境に瞬時に変えることができる画期的なテクノロジーです。2021年には機能拡張し、従来の音場支援システム「AFC Enhance」と音像のコントロールが行える音像制御システム「AFC Image」を含むイマーシブオーディオソリューションとして進化しました。

イマーシブオーディオにおいて、得たい結果のために非常に厳格なスピーカー設置が求められます。
AFC Design Assistantは、ユーザーが会場やステージの寸法、通路の幅などのパラメーターを設定すると、観客全体が十分にイマーシブなオーディオ体験をするための必要なスピーカーの台数と設置位置について必要なガイドラインを導きだします。システムデザインが完了したらNS-1からデザインしたファイルを出力し、それをAFC Image Editorに取り込み、操作が可能です。これにより、初期の設計から実際の会場でのパフォーマンスまでのプロセス全体を簡単、迅速かつ可能な限り精確に行うことが可能です。

“NEXOとヤマハは、NEXOのパワードTDコントローラーNXAMPそしてヤマハDXRパワードスピーカシリーズの開発を密接に協力しておこなってきました。今回のコラボレーションは非常に大きな革新であり、担当の開発部門は多くの時間を掛け、密接にディスカッションを重ねてきたNS-1を公開できることを非常に嬉しく思います。”とヤマハのプロオーディオ部門、イマーシブサウンドシステムリーダーの森川 直が感想を語ります。
“これによってNEXOとヤマハ製品を使用したイマーシブオーディオに関わる全ての人にとって明確な利点となることを確信しています。”

NEXOのエンジニアリングサポート部門のディレクターFrancois Deffargesは、“我々は長きに渡ってヤマハのR&Dチームと密接に協力して、NXAMPやCL/QL/RIVAGE PMデジタルミキシングシステム、簡単で明快なリモートコントロールとモニタリングソフトウェアインターフェイス、ProVisionaireなど常に市場に新しいソリューションを提供してきました。NS-1ソフトウェアのバージョン4は、多くのユーザーやパートナーにとって非常に大きなメリットをもたらすことを確信しています。NEXOとヤマハが協力して更なる発展をしていくことを光栄に思います。”と語ります。

NS-1のダウンロードは: https://www.nexo-sa.com/systems/software/