イギリスで最も成功しているおもてなし施設の起業家であるInceptionグループは、ロンドンに「探検」をテーマとしたカクテルバーを始め次々にテーマ性の高い施設をオープンするなど勢いを増しています。グループが最近オープンした2つの施設にはNEXOのウルトラコンパクトID Seriesのスピーカーが導入され、注目を集めています。
そのInceptionグループが手掛けたロンドンに現在5店舗を構えるMr.Foggsバーには高いオーディオ基準が適用されています。AV設計会社であるDiamond AV社には、バーごとに異なる性質に合わせた音にこだわったサウンドシステムを構成することを依頼され、同社はNEXOのSRシステムを採用しました。
新規の2店舗はそれぞれ「Mr Fogg’s House of Botanicals(植物園がテーマ)」と「Mr Fogg’s Society of Exploration(探検がテーマ)」で、どちらもロンドンの街の中心にあります。2つの店舗は、内装のデザインとターゲットとする客層が異なります。
「House of Botanicals」は全体が世界中の熱帯植物で装飾されています。そのため殆ど見えない、あるいは目立ちにくいオーディオシステムの設置が必要であったため、Diamond AV社のテクニカルディレクターGuy Ayres氏は小型のID24スピーカーを設置環境に合わせた特別仕様で納入することにしました。
スペースをカバーするために10台のID24が必要でした。このID24フルレンジスピーカーは、2つの4インチドライバーをV字型に配置し、高域用コンプレッションドライバーと組み合わせが採用されています。更に独自のユーザーが調整可能なホーンが搭載されています。これは背面パネルのダイアルにより、工具無しで60°または120°の高域指向特性が設定可能です。これにより特定のアプリケーションに高域の水平指向特性を合わせることできます。「House of Botanicals」にはサブウーファーIDS110も1台設置されており、低域を拡張しています。
Guy Ayres氏は、増幅とプロセッシングに2台の汎用アンプとDTD-Tを採用しました。これにより、スピーカー保護と共にクロスオーバー、EQ、タイムアラインメントを高度に制御します。
他にもBSS Soundweb London BLU-100 DSPとBLU-3ボリュームコントロールパネルも使用されています。
現在Mr Fogg’sのバーの中で最も大きな「探検」をテーマとしたバーは、メイン、乗り物、地図の3つのルームで構成されています。InceptionグループのマーケティングディレクターSimon Allison氏が説明します。“ここはFogg’sの中で最新の店舗で、最大の店舗でもあります。多くの可動部品が見えるStar of Bomayネグローニのカクテル製造機のメカニカルな動きも含めゲストを驚かせる仕掛けを用意しました。”
この店舗は、ジュールヴェルヌの架空のヒーローMr Fogg’sが80日間世界一周の旅に出発した場所、賑やかなチャーリングクロス駅のすぐ近くにあります。
繰り返しになりますが、NEXO ID24スピーカーは3つのルームのカバーに使用されていますが、「乗り物」ルームはパーティーエリアと使用されるため、後からサブウーファーが追加され、計4台のIDS110サブウーファーが使用されています。これらは汎用アンプ及びDTD-Tで駆動されています。
今年もう一つMr Fogg’sの店舗が開店する予定で、Inceptionグループは既に多くのアイデアを持っています。NEXOとDiamond AV社の関係をSimon Allison氏が賞賛してくれます。“個人的に私は10年協力関係を持ってきました。トップのレンジにあるテクノロジーを持ちながらビクトリア朝であっても目立たずに設置ができることは、簡単なことではありません。”
詳細は以下を参照ください。(英語)
www.diamondav.net