パリからドバイへと繋がるカルチャースペースでのID Seriesの音響システム
パリからドバイへと繋がるカルチャースペースでのID Seriesの音響システム

パリからドバイへと繋がるカルチャースペースでのID Seriesの音響システム

6月 2021 | NEWS | Art Gallery | ID Series | United Arab Emirates

 

ドバイの有名なショッピングモール内に新しくできた人気のデジタルアートセンターは、最初にパリで開催された展示会と同じ革新的なAVテクノロジー、NEXOのスーパーコンパクトなID Seriesのスピーカーを使用したスリリングなイマーシブオーディオシステムをパリと同じように再現しました。

InfinityArtとCulturespaces DigitalのコラボレーションであるInfinity des Lumièresは、2,700m²の展示会場を使ったバラエティ豊かな現代とクラシックアートを融合したショーケースです。これらの展示物に命を吹き込むために、130台のビデオプロジェクター、58台のNEXO ID Seriesスピーカー、47台のメディアサーバーと3,000台のHDデジタル映像によるイメージの移動を表現するなどの驚くような音響、映像技術を駆使しています。

新しいこのドバイの会場はCulturespacesでの既存のデジタルギャラリーに大きく影響を受け、2018年春にオープンしたパリのAtelier des Lumièresと同様のレイアウトと体験ができるようになっています。
“私たちは、Culturespacesと協力してコンテンツを作成しました。そのため、ここにはパリと同じ要素がいくつかあります。また、ここでより効果的に機能すると考えられる部分は変更や調整により適応させた要素もあります。”
と説明するのはInfinity des LumièresのAVチーフであるSteve Critchley氏です。フランスのシステムインテグレーターであるCadmos社はAtelier des Lumièresの設計に深く関わっており、その経験が再びドバイのプロジェクトにも求められました。

Infinity des Lumièresは、2つの展示会場に分かれています。1つはメインギャラリーで著名なオランダの印象派ゴッホの作品を163のデジタルアートワークで構成し、表現しています。プロジェクターは、厳選されたマルチメディアコンテンツをギャラリーの壁や床面に投影し、訪れる人々を完全に没入させます。そして歴史的な芸術作品は、3,300m²のデジタルキャンバス全体を使用し、変化することで新たな命を吹き込みます。

“私たちは、彼らがパリでやったことを見て、そのデザインを私たちの空間にどのように取り入れるかを考えることから始めました。”と同氏は振り返ります。“パリのギャラリーは天井高が2.5m高く、モール内ではない場所だったため新しいサウンドシステム設計は、ここに見合う別な設計が必要でした。”

Infinity des Lumièresの外壁は、音響処理されており、サブウーファーはサスペンションスプリングに設置されており、床の振動を減衰させています。イマーシブオーディオのセットアップは、ビジュアルに連動して各ギャラリーで音の情景が動くイメージを提供します。”メインの展示スペース全体で20チャンネルのオーディオ信号を60台のスピーカーから出力しています。“とCritchley氏が説明します。”この方法によって、20ポイントの分散システムとしての他、シンプルなL/R構成のステレオ出力までの間あらゆる構成に柔軟に対応することができます。“

これは、各エリア毎に専用のYamahaのMRX-7Dシグナルプロセッサーを用意し、壁に取り付けたMCP-1タッチパネルから直接制御が可能にすることで実現しています。PAシステムはギャラリー全体に分散設置された43台のNEXO ID24Tスピーカーと、サスペンションスプリングに設置された15台のIDS110サブウーファーで構成されています。オーディオページングは、Yamaha PGM1ページングマイクを介して実行することができるようになっています。

内部のビジュアルを補強するのは、センターの外壁にある大きなイマーシブディスプレイで、世界中の様々なデジタルモーションアーティストのダイナミックなデジタル作品を紹介しています。これは16台のNEXO ID14Tスピーカーが4台のNXAMPで駆動され、YamahaのMRX-7Dによってダイナミックなサウンドを提供しています。

Infinity des Lumièresは新しく多様な観客を集め、年間約50万人以上の来場者を見込んでおり、ドバイの先駆的な文化表現の場の中心に位置することを目的としています。“ドバイの人々は非常に賢く行動するため全体的に元の生活を取り戻しつつあります。私たちのこの作品を皆さんに早く披露できることを願っています。”

本記事はPRO AVL MEA誌の5/6月度版に掲載された記事を許可を得て全文転載しています。
(詳細は下記リンクを参照ください(英語))
 https://issuu.com/blankcanvaspublishing/docs/pro_avl_mea_may_june_2021/36