20周年を迎えたThéâtre des Bergeriesはメインホールの新しいFOHシステムにパリを拠点とする音響映像施工会社Videlio社の施工でNEXOを導入し生まれ変わりました。
Théâtre des Bergeriesはパリ東部に位置する472席のプロセニアムアーチ型ステージの大型ホールです。ホールに優れた音響処理が施されているこの劇場は、主にダンスや劇団の公演や各種フランス音楽で使用されています。20年に渡って稼働してきたサウンドシステムはその役目を終える時を迎えるに当たり、同劇場の音響部門の代表であるPascal Flamme氏はパリ北部のNEXO本社を訪れ採用するブランドを決定しました。
NEXOのエンジニアリングサポートであるChristophe Girresが着手したシステムデザインは、劇場の物理的制約を考慮した配置と客先からの要望である能率的な中低域再生と、出来る限り機器が見た目に目立たないようにという所からスタートしました。Pascal Flamme氏が選んだシステムは、コンパクトながら高い音圧レベルを生み、1台の10インチドライバーながら完全なフルレンジ帯域を再生する中型のGEO M10ラインアレイでした。
L/RシステムはそれぞれGEO M10キャビネットが6台フライング設置されています。低域の拡張用にはMSUB18が2台、フライングクラスター上部の既存の設置位置にスタックされています。
客席前部のカバレージには、1台のP12キャビネットがステージ枠上部中心に取り付けられています。これは必要に応じフロントフィルとして設置されている4台のID24キャビネット(120°x60°指向角)によって補完することも可能となっています。サイドフィル用としてP8 2台、P12はステージモニターシステムとしても用意されています。
これらのシステム全体はDanteカードを装着したNXAMP4x2MK2とNXAMP4x1MK2で駆動されています。FOHのミキサーにはヤマハCL5デジタルミキサーが採用されています。Pascal Flamme氏はミックスポジションからNXAMPを簡単にリモートコントロールできるようにしました。“音質には完全に満足しています。”とFlamme氏。“優れた明瞭性と正確なボーカルを再生することができます。カバレージも文句なしで中低域も音楽コンサートには最適です。”
Videlio社の詳細はこちらを参照ください。(フランス語/英語)
www.videlio.com