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サービス業のようなお客様をもてなすビジネスに携わられている方にサウンドシステムを提案するということは、無限に近いパターンがあり、皆さんのご家庭でHIFI機器にするか、AV機器にするか、という選択とは本質的に共通点はありません。オーディオの専門家はまず、「コンシューマー用かプロ用のブランドは違う」という所から入ります。コンシューマー機器のコンポーネントは、クラブやレストラン、バーなどで365日休みなく使用されるようなことを想定して設計されていないからです。しかしながら、一般の人々からすると目的に合わせて設計されたプロオーディオ機器は難解な用語や、非常の多くの製品が存在するため何処から始めたら良いか見当がつかないかもしれません。

そんな皆さんも心配はいりません。NEXOは喜んで皆さんのサウンドシステムのプランニングを分かりやすくガイドします。それだけではなく、我々のエンジニアリングサポート部門は、皆さんが使用される場所へのデザインをモデリングしたサービスを無償で提供しています。そのチームの一人、Carole Marsaudはバーやホテルから国際級のスタジアムまで400を超えるサウンドシステムデザインの経験を持っています。その彼女は、検討を開始する際に考慮すべき重要な事項を幾つか挙げてくれました。

“一番初めに考慮することは、サウンドシステムの用途を決定することです。”とCaroleは説明します。システムでBGMを再生するか?DJがいるのか?また集まった人々をダンスさせたいのか?カラオケするのか?はたまた一口が驚くような金額のワインを飲みながらバートバカラックの曲を流すのか?

“次に決めた用途と音量で会場全体にそれらが必要なのか?”と彼女は続けます。オーディオビジネスでは「ゾーニング」という言葉を用いて表現しますが、例えば幾つかのエリアには大音量を供給しながら、それ以外ではBGM程度の音量にする。このようなことを実現できるのがプロの設計によるサウンドシステムの持つ優位性の1つです。

各国それぞれに異なる法律や条例、規定がありますが、ラウドネスを測定した音圧レベル(SPL)においては多少の違いはあるもののほぼ何処も同じような決まりがあります。これを考える際には、皆さんの顧客やスタッフに影響を与える内向き(カバーエリア)のSPLと近隣に影響を与える外向き(カバーエリア外)のSPLの2つを考慮します。“外向きのSPLはほぼサブウーファーによるものです。”とCarole。“サブウーファーを床に置いた場合、音は床の表面を介して伝播してしまいます。そのため我々はスピーカーと床や壁表面と接する部分を減少させて、その影響をモデリングします。”

これはスピーカーの位置を適切に配置することが大事だということを示しています。“メインゴールはカバレージです”とCaroleは言います。“プロ用のスピーカーは本質的にラインソースとポイントソースの2つのファミリーに分かれます。ラインソースは使用される会場にライブステージが有る場合を除くとここでは対象から外します。サービス業関連の顧客の95%以上がポイントソースを選択しています。”

実際のキャビネットの配置位置は、システムからどのくらいの音量を出すか、システムのローエンドがどれくらい必要かによって選定したモデルによって決まります。

NEXOのID Seriesのような非常に小型のスピーカーは小型のドライバーが採用される傾向にあります。ID14の場合、キャビネットは5インチの立方体で4インチドライバーが搭載されていながら最大116 dB SPLの出力性能がを持っています。P8と比較すると8インチドライバーで129 dB SPLの出力性能ですが、大型のドライバー方が、より低域が多い、または下限周波数が下がることに注意してください。

“ID14を使用した場合、スピーカー間の距離を最大3メートル空けることが可能です。”とCaroleが説明します。“ID24ではこれが4または5メートルに増加します。P8も同様に4または5メートルになりますが、よりローエンドが増加します。P10やP12では最大6メートルに増加します。”

当然のように天井の高さもこれらに関係しています。“大型のスピーカーの場合、もっとローエンドが欲しいということとは関係なく低い天井高では効果的に使用することは出来ません。”

これらの場合、サブ―ファーの設置を検討します。NEXOでは非常に多種類のサブウーファーを用意してあり、キャビネットサイズ、ドライバーサイズ(10インチ、12インチ、15インチ、18インチ)または予算に応じて選択頂けます。但し、最初に考慮するのはどのように使用するかを決めておくことが重要です。もし、クラブのようなバイブスを生みたい場合は15インチか18インチを選択します。ID Seriesシステムの低域をブーストしたい場合は、多様性のある10インチのサブウーファーを選択することで天井スペースにも設置が可能なほど小型で目に触れないような場所に設置することもできるので、目立たないながらも完全なBGM用のフルレンジシステムとなります。

“アンプについても触れなくてはいけません。”とCarole。これらは皆さんの予算に大きな影響を与えるアイテムです。“NEXOでは皆さんが2つから選択できる構成を用意しています。1つはNEXOのプロセッサー(DTD)を使用して他のブランドのアンプを使用する方法です。NEXOプロセッサーはスピーカー保護や過温度上昇、またはDJが赴くままにプレイした時に過負荷状態となってしまうことを抑制していますので、必ず使用してください。これを使用しない故障については保証対象外となります。”

より大型で複雑なシステム、多チャンネルが必要、または複数のゾーン制御を行う場合はNXAMPの方が簡単に構成可能です。金額的には大きく上がりますが、DTDプロセッサーを複数使用するような場合と比較するとNXAMPの方が値段が低くなる場合も多々あります。

NEXOエンジニアリンサポート部門のCaroleと彼女のチームは皆様の為にシステムをデザインします。皆さんにやって頂くことは、チームに使用される場所の正確な寸法が入った図面データと、そこで到達したい目標、目的をお知らせ頂くだけです。“NEXOのモデリングソフトウェアを用いて皆さんの課題へのソリューションを提案させていただきます。もちろん完全に無償です。”NEXOから設計提案を皆さんは施工会社に提出いただき、オーディオとビデオスクリーンや照明等他の機器とまとめて設置してもらうだけです。