NEXOの中規模ラインアレイ、ワシントンD.Cに納入
NEXOの中規模ラインアレイ、ワシントンD.Cに納入

NEXOの中規模ラインアレイ、ワシントンD.Cに納入

3月 2021 | NEWS | Live Events | GEO M12 | USA

アメリカ メリーランド州、ランハムを拠点とするイベント管理、設計とテクノロジーのスペシャリストであるJ Street Productions社は、いくつかの比較試聴を行った後に圧倒的に支持されたフランスのブランドNEXOの中規模ラインアレイシステムGEO M12 Seriesを音響レンタルの在庫に追加しました。

同社のMichael Viljoen氏は、2013年にJ Street Productions社を設立する以前は、国のイベントプロデューサー、テクニカルコンサルタント、オーディオエンジニア、コンピューターアナリストや大学講師など27年に渡る多彩なキャリアを持っています。同社を設立後も年々業務を拡大し、現在ではオーディオ、映像と照明のフルサービスを提供する制作会社となり、全米で急速に業績を伸ばしているトップ5000社の1つとなっています。同社はNPO団体や企業のイベント、会議の技術コンサルタントとしての地位を確立しています。そんな同社のモットーは、顧客が全ての中心であり、機材ではありません。その為Viljoen氏は顧客にとってより良い結果が提供できるとあれば時に大胆な投資も行います。

“アメリカでは広く理解されていませんが、NEXOのタンジェントアレイテクノロジーは私にとって革新的な物でした。”とViljoen氏は振り返ります。“一番最初にGEO S8システムを使用した時(2005年にPRG社と共に)、ワシントンD.Cにあるショッピングモールの屋外ステージの横に24台を設置しました。音を聴きながらステージから後方に歩いて行くとS8は見えなくなるのですが、音は普通に聴こえPAの概念が覆されました!本当に驚異的な出来事でした。約120mから150m離れた距離でも極めてクリアに聴こえていました。あれから15年が経過しますが、同システムでは極めて多くの経験を積み、常に我々に取っての1番であり続け、導入には1度も後悔したことがありません。余りにも便利過ぎるので今後も手放すことは考えられません!”

そのためViljoen氏とJ Street Productions社は中規模ラインアレイシステムが必要となった時も、NEXOブランドを倍増することとして、ヤマハコマーシャルオーディオが設計提案、供給とサポートを提供する新しいGEO M12を選択しました。

“もちろん購入に当たっては比較検討しました。”とViljoen氏。“実際、タンジェンシャルラインアレイと他のラインアレイシステムと比較するのは公平ではありません。NEXOが負けてしまうからでは無く、勝ってしまうからです!

この設計テクノロジーは他のラインアレイシステムとは異なります。私たちはいくつかの著名な競争力のあるブランドも検討しましたが、これを行った理由はテクニカルライダーの注目度でした。その中で私はある点に着目しました。我々はNEXO製品の大ファンですが、ヨーロッパや他の国でのNEXOシステムの人気と成功に比べて、ここアメリカではまだ完全に浸透していないという点です。そのため我々を他に無い独自の存在としてくれるため非常に好都合だと感じました。“

J Street Productions社は、24台のGEO M12モジュールと8台のRS18サブウーファーを選択しました。
このモデル選択は、同社ではサブウーファーを原則的にフライングしないということから決定されました。

“我々が購入の際に最も基準とすることは、ニーズに対して何が使えて、機能的かということです。例えば普段イベントで使用する宴会場や会議室の吊り点の荷重量が他の大型で重いシステムでも対応するかどうか?等です。そしてもう一つの基準は、新規に導入する機材が例えば既存のGEO S8と、どの程度マッチするかどうかを考える必要があります。”

“NEXO GEO M12の場合、価格も良好で、品質と性能の観点では全体で10点を獲得しました。そして現在所有している在庫とも適合し、キャビネットの性能に恋してしまったと言っても過言ではありません。その軽量さと柔軟性は、会場で使用する際に大きな武器となり、我々の背中を強く後押ししてくれます。”

J Street Productions社はGEO M12システムをおよそ1,500~10,000人規模の観客の現場で最大24台を2ライン構成で使用することを意図としています。そしてより大きなプロジェクトの際はアトランタエリアの他社と協業して対応します。その他のより小さな現場への対応についてViljoen氏はGEO M Seriesの持つ実用的な利点があると教えてくれます。

“リギングは購入決定の要因ではありませんでしたが、実際の吊りこみを見て驚きました。恐らく市場で見た中で最も簡単でシンプルなリギングプロセスだと思います。2人で行うのがベストですが、最悪1人でもGEO M12を無理なくリギング可能で、20分もあればフライングが完了してしまいます。驚くほど簡単に行えます。”

J Street Productions社のシステムは全てNXAMP4x4MK2アンプで駆動されることで完結します。Viljoen氏はこのオリジナルのNXAMP4x4からの進化にも感銘を受けたと言っても過言ではありません。

“私は、d&b audiotechnikのD SeriesやLab Gruppenのアンプも多くの使用経験があります。その中でこのMk2アンプは最も優れた製品で他の追随を許さないアンプだと思います。プロセッシング、Danteコントロール、見た目、性能、電力量、全てにおいて業界にライバルがいないと信じて止まない製品です。あるSeriesのキャビネットから他のSeriesに変更する時にも出力の再構成を心配することなく、プロセッシングやパッチの容易さにも完全にノックアウトされています。非常に多くの利点がある製品です。

“NXAMPはネットワークカードを装着する拡張用スロットが装備されています。現在我々はアンプのコントロール、ボリュームコントロールという基本的なネットワークのシリアル接続で行える部分しか使用していませんが、将来的にはDanteワールドに踏み込む日が来ると思いますが、現時点での我々の現場ではほぼ全てのプロセッシングがFOHから行えています。MK2アンプの素晴らしいポイントとして、このように拡張性は保持しながら、必要となった時に追加できるようになっているため最初から必要が無い機能にはお金を払う必要が無いことも挙げられます。”

“NEXOシステムをヤマハCL5コンソール、ヤマハのスイッチと構成することで全てが同じエコシステムとなることを意味しています。Danteプロトコルにサインオンするとコンソールからプロセッシング、NEXOアンプに至るまで信号経路全体がシームレスに統合可能になり、真のプラグアンドプレイシステムとなります。”

J Street Productions社のシステムオーダーにはNEXOの小型キャビネットID24、そして8台の新しいP12ポイントソースキャビネットもフィル用として含まれています。“Plus Seriesに採用されているバリカーブホーンによって、競合他社の製品よりも優れていると思います。”とViljoen氏が説明します。“P12はこの可変式ホーンを備えているため非常に残響の多い空間に持ち込んでも壁からの残響が増大せずに必要な場所に音を提供することができるため非常に使いやすいです。ルーム内の前部と後部の距離が約18~21mでも相対的なSPLは極めて一定でした。このようなパワーハンドリングと到達性は驚異的だと思います。これをフロントフィルに使用すると約50m以上離れた場所でもP12の音が明確に聴こえます。本当に驚きます。”

詳細な情報は以下を参照ください。(英語)
www.jstreetproductions.com