NEXO GEO M6を世界的な航空会社本社が導入
NEXO GEO M6を世界的な航空会社本社が導入

NEXO GEO M6を世界的な航空会社本社が導入

3月 2021 | NEWS | In-house Presentation | GEO M6 | United Kingdom

イギリスのヒースロー空港近郊にあるブリティッシュエアウェイズ(以下BA)本社にある500席強のレクチャー用シアターにAudiologic社が設計と納入を請負い、新しいGEO M6サウンドシステムを素晴らしく仕上げました。

ここでは日々、企業プレゼンテーション、部門会議や新商品、サービスの発表会等のスペシャルイベントの会場として非常に幅広く使用されているため、どのような催しにも対応可能な柔軟性を持つサウンドシステムが必要となります。ところが施設内のビジュアル面は非常に充実している一方で、オーディオシステムは会場内での明瞭度不足を指摘され始め、用途に適応できていない状態でした。

BA社と永きに渡る関係を持つAVプロバイダーは、重要な100周年イベントが近づいているため、プロオーディオ界のスペシャリストAudiologic社にサポートを依頼しました。

既存のポイントソースによる分散配置のシステムは、室内に放射される音響エネルギーが急速に飽和してしまい、結果として明瞭度が低下していました。そのためしばしば、プレゼンターの声が聴きとれない、音量不足といった既存システムへの苦情を受けていました。会場のスペースに柔軟性を提供するため、座席は格納式となっています。このため収納時に反射率の高い表面を付加するという問題も加わります。

Audiologic社のシニアアプリケーションエンジニアであるBen Spurgeon氏は次のように説明してくれました。“私は一旦現場から離れ、空間の3D音響モデルを作成し、様々なスピーカータイプとレイアウトをモデリングし、実行可能なソリューションを見つけました。NEXO GEO M6システムは、部屋の残響を過度に増加させることなくカバーできることが直ぐに分かりました。パワフルで柔軟性がありコンパクトなGEO M6は、フルラインアレイシステムとして吊り下げ設置すれば妥協の無いフルレンジサウンドを提供してくれるため、BAがイベントサイズごとに音響を外注する必要が無くなると同時に、視覚的な影響も軽妙なままであることもポイントでした。”

イベントまでの時間が無いため、プロジェクトを迅速に進行することが不可欠でしたが、Audiologic社は幅広くデモ機を所有しているため、迅速に現場で実際にモデリングとほぼ同じ位置に1列6台のGEO M6キャビネットを設置して試聴を行いました。モノ再生ではありましたが、クライアントには直ぐに既存システムからの飛躍的な向上を感じて頂けました。

小型フォーマットのラインアレイを選択することにより、垂直面での分散を厳密に制御し、ルーム内の反射が過度に増加しないようにできました。システム設計により、座席を使用せず室内のメインエリアだけを使用する際にアレイの上半分をミュートすることもできるため、更に厳格にカバレージパターンを制御できるようになりました。

既存のシステムがまだ残っていて2つのシステムを容易に比較することができるため、その違いを顕著に感じることができました。

BAが将来デジタルドメインに簡単に統合できる機会が必要と感じ充分な検討が行われました。“BAのチームから投資の機会を得ることができましたので、システム全体を業界の最新テクノロジーに揃えることも価値がありました。Dante対応機器であるマイク(Shure ULXD)アンプ(NEXO NXAMPMk2)ミキシングコンソールなどをネットワーク統合するために導入しました。これによって、クライアントはマスターPCからシステム全体を管理、監視でき、将来的にはネットワークを介した拡張性が提供されます。”とBen氏が説明します。

コンセプトの実証後、設置位置や必要な商品がBAにより確認されプロジェクトはスタートしました。全ての機器は、経験豊富なチームによってテスト、吊りこみ、設置確認までが驚くほど短期間で完了しました。

“この改修によって非常に大きなサウンドシステムの向上があり、BAの全ての方々にイマーシブなリスニング体験を提供できます。会場全体における明瞭度の向上を計るには抜本的な改修が必要だと感じていましたが、今では昼と夜の差異の向上を感じています。私たちのシステムは、スペースに対する様々なニーズを全て満たすように構成でき、現在のネットワークインフラによって将来の拡張が可能になったことも非常に良かったと思います。”と説明しました。

詳細は以下を参照ください(英語)
www.audiologic.co.uk