オレゴン大聖堂にNEXOコンパクトラインアレイが導入されました。
オレゴン大聖堂にNEXOコンパクトラインアレイが導入されました。

オレゴン大聖堂にNEXOコンパクトラインアレイが導入されました。

4月 2021 | NEWS | Houses of Worship | GEO M6 | ID Series | USA

アメリカ、オレゴン州ポートランドのセントメアリー大聖堂は聖母マリアの無原罪懐胎説を象徴する場所で、そのシステムはAlpha Sound社がエレガントに設計しましたが、細部まで配慮しながらクライアントのために更なる努力を重ねることで、視覚的、技術的な両観点で時代を超越した結果を生み出すという非常に典型的な流れで行われました。

1年前。ポートランドのローマカトリック大司教区の拠点であるセントメアリー大聖堂は、問題となっているオーディオ明瞭度ついての解決方法をAlpha Sound社に相談しました。
美しく、著名なその礼拝所は、約100年前に建てられました。1996年に改修されましたが、集まる来場者からの「残響の多い空間でスピーチを聴きとれない」、「理解できない」等のクレームはその後も残り、これに悩まされてきました。

Alpha Sound社のエンジニアリーダーであるDevin Sheets氏は、この教会についてこう語っています。
“私たちの地域では他に類が無い場所です。近代化されながらも古典的であり、今のアメリカでは珍しい伝統的な場所です。元々あったポイントソースのPAシステムは、布製のパネル裏の天井にあり、音が悪く、カバレージも充分では無かったと言っても良いでしょう。減衰時間が4.5~5秒もある非常に残響の多い空間だったため、ラインアレイによるソリューションが唯一の選択肢でした。“

セーラムを拠点とするAlpha Sound社は、NEXOとYamahaによるSRソリューションの熱心なユーザーでもあります。その同社のSheets氏はNEXOのGEO M6ラインアレイによるシステムは彼らが今まで行ってきた礼拝堂の施工の中で最も成功した一例と説明します。
“このような状況下で明瞭度を得るために最適な選択でした。投光器による照明のように音が不必要な場所に拡散する結果イライラが増加する結果では無く、独自のM6の高域ホーンは、レーザービームのように座席エリアだけに音を集中できます。これにより非常に小さな見た目ですが、非常に大きな音を提供することができます。”

Alpha Sound社はNEXOのNS-1モデリングツールソフトウェアを使用してシステムプランを行い、一見シンプルな設計に到達しました。メインアレイは片側6台のNEXO M6モジュールで構成され、身廊をカバーします。更に小型の3台のM6モジュールクラスターも用意され、一貫性を持ちながら翼廊と通路をカバーします。天井に設置されたNEXOのコンパクトID23ポイントソースキャビネットのペアがカバレージから外れるバルコニー席の一部をカバーします。

システム設計を決定したAlpha Sound社のチームは、メインアレイを以前のように隠すのではなく、露出して設置できることをクライアントに承諾を受ける必要がありました。
“クライアントは、露出したスピーカーが吊り下げられる視覚的な影響に非常にナーバスになっていました。”と説明するのは同社の社長Duanne Sheets氏です。“私たちは、彼らの懸念を払拭させるために全力を尽くすことを約束しました。”

この約束には、M6キャビネットで20種類以上のペイントサンプルを試し、14種類の手書きの金の装飾を試して、アレイが教会の建築に慎重に適合し、古典的なイタリアの装飾に溶け込むことが含まれていました。“このクライアントは、私がこれまで仕事をした誰よりも細部まで注意を払っていました。実際、彼らとコラボレーションすることはスリル満点でしたが、それは結果にも現れています。”

“また派手さはありませんが、導入されているYamahaのMRX7-Dプロセッサーによって、壁パネルとiPadによってスイッチ操作ができるようになっているため、技術的に詳しくない方でも日々のシステム操作が直感的に可能になっています。システムは約80~90%の割合でスピーチに使用され、ピアノ、トリオやカルテット演奏、合唱隊で時々使用されていますが、クライアントは将来的にスペシャルイベントやコンサート等の需要も満たせることを望まれました。そのために導入したDanteデジタルネットワークは非常に優れた安定性と将来の拡張性を提供します。David Sheets氏が説明するように、ここを訪れる外部エンジニアはシステムにプラグインするだけで全てのマイク、プロセッサー、そしてNEXO NXAMP4x1MK2アンプにアクセスすることができます。“

Duanne Sheets氏は新しいシステムへの反応が非常に好意的であると報告しています。“NEXOのGEO M6ラインアレイスピーカーシステムは、全ての座席にスムースで均質なカバレージを提供し、スピーチや音楽の両方で会場の音響を非常にナチュラルな周波数特性で提供します。我々は初めて来られた方も含め感想を聞きましたが苦労することなく全てが聴きとれると言われました。セントメアリー大聖堂にとって、このシステムは明瞭度と視覚的な両方の観点で、最高の期待に応えました。NEXO製品に沢山の投資を行うことができると思いますが、向上させる。ということはお金では買うことはできません。”

メインスピーカー構成:
GEO M6 x6 身廊向け(片側)
GEO M6 x3 翼廊向け(片側)
MSUB18 x1
ID24 x2 バルコニーフィル
ID14 x4 モニター用
Yamaha VXL1-16 x2 バックフィル
Yamaha VXS1M x3 エントランス

メインDanteデジタル機器:
Yamaha MRX7-D x1
Yamaha Rio1608-D2 x2
Shure ULDX4Q x2
NEXO DTDシステム x1
NEXO NXAMP4x1MK2 x4

 

詳細な情報は以下を参照ください。(英語)
Facebook: ALPHA SOUND OF OREGON
Instagram: alpha.sound

www.alphasound.tech