フランスの会場でのGEO Mラインアレイ
フランスの会場でのGEO Mラインアレイ

フランスの会場でのGEO Mラインアレイ

3月 2021 | NEWS | Theatres | GEO M10 | GEO M6 | France

現在の世界的なロックダウン等感染防止の状況下から、ライブイベントが復帰する最初のステップは、ソーシャルディスタンスの保持と公衆衛生の安全を厳格にコントロールできる小型の会場でのステージからということになるかと思われます。NEXOでも、このようなロックダウンの解除を見越して、公共や民間の会場を問わずこのようなインフラ再整備の動きに関わる新規の顧客の動向を目にする機会が増えてきています。フランス国内ではこのような新規の設備にNEXOのGEO Mラインアレイシステムの採用が非常に増えています。

  • Espace Bernard Giraudeau, ノイエル=ゴドー, フランス
  • GEO M10 中規模サイズラインアレイ
  • Thelem Insurance Auditorium, オルレアン, フランス
  • GEO M6 コンパクトラインアレイ
  • Technopole, サン=ロー, フランス
  • GEO M6 コンパクトラインアレイ
  • Credit Agricole HQ Auditorium, ギュイアンクール, フランス
  • GEO M6 コンパクトラインアレイ

ノイエル=ゴドーはフランスとベルギーの国境近くにあり、そこにあるEspace Bernard Giraudeau は100平米のステージを持ち、最大540人を収容可能な多目的会場で、コンサートや会議、ビンゴゲームや着席ディナーパーティ等、地域の社会的、文化的生活の中心的な役割を果たしています。

施工を請け負ったAlive Technology社は、新しいNEXO GEO M10中規模サイズラインアレイとMSUB18サブウーファーに拡張用途のP8ポイントソースキャビネットを組み合わせて納入しました。これらはNXAMP4x2Mk2で駆動されるこのシステムは、モニタースピーカーとして6台のP12も備えています。

この新システム納入時には、NEXOのエンジニアリングサポート部門も関与して調整とチューニングを行いました。“とても残響の多い空間でした。”とBertrand Billonが説明します。“しかしながら、帯域幅全体に渡り、残響は一定の比率を持っています。可動格納式の客席があるため、オールスタンディングと着座時への2つの構成が必要でした。これはラインアレイクラスターとアウターフロントフィルを稼働させることで対応します。NXAMPにて2つのシーンメモリーを設定し、NeMo(NEXO独自のリモートコントロール監視ソフトウェア)でカスタムページを作成し、両方の設定を簡単にリコールできるようにしています。”

GEO M6コンパクトラインアレイシステムは、特に小型の会場で人気があり、こちらで紹介している3つの新規導入案件でも、このモジュールの多様性がわかります。それらは、2台(ポールマウントスタック)、または、3台、さらにそれ以上の台数でのラインアレイ構成にて運用されています。これにNEXOの各種サブウーファーキャビネットと組み合わせると、一見小型のSRソリューションですが、出力レベルを考慮すると非常に優れた費用対効果をもたらします。

フランスでは良く知られる保険会社、Thelem社の社屋はオルレアン近郊に位置しています。同社は既存の施設を広範囲に渡って再構築し、自社イベントを行えるように劇場形式の会場を新設しました。

システムインテグレーターはTech Audio社がNEXOのエンジニアリングサポート部門とGEO M6コンパクトラインアレイシステムの設計から設置まで緊密に連携して行いました。NEXOの現行モデルで最も小型のラインアレイモジュールを導入することによって、大型のシステムを使用することなく、音楽パフォーマンスまでこなせるPAシステムとなっています。

“前列と最後列のレベル差を最少限に抑えるために、サブウーファーをフライング設置とする頻度が高くなっています。”とBertrand Billonが説明します。“この仕様は、会議に加えて「軽音楽」に適した音量と帯域幅を提供する必要がありました。”

サン=ローに新しくできたMaison du Technopôleは、研究、新興企業やあらゆるジャンルのイノベーターのための1,700平米のスペースを備えた、素晴らしいモダンなデザインを誇る施設です。この施設には234席を持つ円形会場もあり、Auvisys社の施工によって非常に高さの低いNEXOラインアレイシステムが導入されています。

GEO M620キャビネット3台によるクラスターを、客席から見えにくいステージ天井近くに設置されたトラス2箇所にそれぞれ2台のID Seriesの10インチ小型サブウーファーと共に設置し、ローエンドまで補完します。

そしてコンパクトなM6ラインアレイシステムの素晴らしい運営の締めくくりは、ギュイアンクールにあるCredit Agricole本社にオープンした新しい会場です。

この事例はGEO M6では比較的大型なアプリケーションとなり、設計と納入はNovelty社とNEXOのES部門のエンジニアの連携で行われました。

“このアプリケーションではメインの使用用途は会議ですが、時には小型のバンド演奏も入る想定です。”と説明するのはNEXOのChristophe Girresです。“GEO M620を4モジュール構成として2つのクラスターを設置し、拡張用にステージ上にそれぞれL15を2台設置しています。加えて我々の新製品である100°x100°の指向性を持つ超コンパクトなID14スピーカーをフロントフィルとして設置しています。システム全体はNXAMP4x1Mk2とDTDAMP 4x 0.7で駆動されています。音質は均質なバランスかつ非常にクリアです。恐らくヘッドルームも必要以上に余裕があると思います。顧客もこのシステムに非常に満足されています。”